via FujiTV News 12/16/08 broadcast
”大けがをして両方の後ろ脚としっぽを失った子猫が、秋田県大館市内の書店従業員に命を救われた。2本の前脚だけで元気に歩き回る姿は書店のお客さんからも愛された。新しい飼い主が現れ、このほど引き取られた子猫。従業員たちは、寂しさを感じながらも、幸せな未来を祈っている。
大館市片山町3丁目の書店「ブックス・アピア」で飼われていた生後2カ月ほどのおす猫。体長約25センチで、つぶらな瞳が愛らしい。「ぶちちゃん」と呼ばれていた。
書店の谷地田茂行社長の話では、10月16日の朝、書店入り口近くの自動販売機の裏で、「ニャー、ニャー」とか細い鳴き声がするのに、出勤してきた女性従業員が気づいた。のぞいてみると、大けがをした猫が横たわっていた。
後ろ脚やしっぽがつぶれたような状態になっており、血もにじんでいた。すぐに市内の獣医師のもとに運び、手当てしてもらった。両方の後ろ脚としっぽは皮一枚でつながっているような状態で、自動車にひかれたらしい。自販機の陰にいた理由は分からないが、発見されなければ命も危なかったという。
手当てを受けた子猫は書店に戻り、店内で飼われるようになった。ぎこちない動きながらも、ケージを出たり入ったりして、店内でじゃれ始めた。お客さんにも可愛がられるようになった。
元気を取り戻した子猫は、11月11日に両方の後ろ脚の切断手術を受けた。数日後には、器用にバランスを取りながら2本の前脚だけで歩き、走るようにもなった。跳ね回る様子に谷地田社長も驚き、「生きることに前向きな姿に、心を打たれた」と話す。
その後、飼い主になりたいと、北秋田市の女性が申し出た。手術の抜糸も済み、子猫は11月末、新しい飼い主に連れられていった。世話を続けた従業員たちは「生き続けてくれて、本当に良かった。一緒に過ごせて、私たちも幸せだった。店にいなくなって寂しいけれど、元気に暮らしてほしい」と話す。
新しい飼い主のもとでは、「たくま」という名前になるのだという。これからもたくましく生きて欲しいという願いを込めて。 ”
1 comments:
Wonderful video. Thanks for posting it.
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